「たとえぎこちなくても、ふたりで歩む日々が、こんなにも美しいなんて」——。
そんな余韻を心に残す春ドラマが、『波うららかに、めおと日和』です。
舞台は昭和11年。時代の風を感じさせながら、不器用な夫婦の“はじまり”を丁寧に描くラブストーリー。
この記事では、出演者の魅力や過去の代表作までじっくりご紹介。観る前でも、観た後でも楽しめるキャスト情報をお届けします。
📝 この記事を読むとわかること
- 『波うららかに、めおと日和』に出演しているキャストの顔ぶれと、それぞれの役どころがバッチリ把握できる
- 主要俳優たちの過去の出演作や演技の魅力がわかって、今作での“見どころポイント”も見えてくる
- 昭和レトロな世界観がどれだけキャスト陣の演技で成立しているか、その“空気の美学”が感じ取れる
『波うららかに、めおと日和』出演者まとめ
まずは、物語を支える主演のふたりから。
“令和の朝ドラ女優”とも称される芳根京子さんと、新進気鋭の若手俳優・本田響矢さんが、はじめての夫婦役に挑みます。
主演:芳根京子(江端なつ美役)
清楚で芯のある演技に定評がある芳根さんが演じるのは、関谷家の三女・なつ美。
突然の縁談で結婚することになる彼女は、恋愛に不慣れなまま夫婦生活に踏み出すという繊細な役どころです。
その揺れ動く心の機微を、静かなまなざしで表現しています。
主演:本田響矢(江端瀧昌役)
演じるのは、帝国海軍の中尉で無口な青年・江端瀧昌。
本田さんは、言葉少なな中に宿る優しさを、表情や佇まいで丁寧に演じています。
“恋が苦手な男”の不器用なやさしさに、思わず胸がきゅっと締めつけられる人も多いはず。
主要キャスト一覧とキャラクター紹介
山本舞香(芳森芙美子役)
なつ美の親友で、タイピストとして働く芙美子を演じるのは山本舞香さん。
快活で現代的な考え方を持ち、なつ美の背中をそっと押す存在。
その芯の強さと親しみやすさが、物語に軽やかな風を吹き込んでいます。
小関裕太(深見龍之介役)
瀧昌の同僚・龍之介を演じるのは、柔らかな印象の演技が光る小関裕太さん。
同僚としてのやり取りに加え、時代の価値観と向き合う男の苦悩も表現しています。
男同士の“背中で語る”友情が描かれるシーンにも注目です。
小宮璃央(瀬田準太郎役)
なつ美の幼なじみとして登場する瀬田準太郎を演じるのは小宮璃央さん。
初恋の記憶が匂い立つような存在として、視聴者の心をゆらします。
彼の登場によって、なつ美の心に小さな波が立ち始める——そんなドラマチックな仕掛けがあるキャラクターです。
咲妃みゆ(あき奈役)
関谷家の次女・あき奈を演じるのは、元宝塚トップ娘役の咲妃みゆさん。
落ち着いた演技の中に、姉としての品格と優しさをにじませています。
昭和の女性像を体現するようなたおやかさに、思わず見とれてしまいます。
小川彩(ふゆ子役)
なつ美の末妹であるふゆ子を演じるのは、乃木坂46の小川彩さん。
天真爛漫なキャラクターで、家族のムードメーカー的存在。
あどけなさの中に時折垣間見える“女の子の覚悟”が、視聴者の心に残ります。
戸塚純貴(坂井嘉治役)
甘味処を営む幼なじみ・坂井を演じる戸塚純貴さん。
温厚でユーモアのある性格が、ドラマの中にやさしい余白をつくっています。
彼の視点からこぼれる人情味が、昭和の空気をよりリアルに感じさせてくれます。
森カンナ(はる江役)
関谷家の長女・はる江を演じるのは森カンナさん。
一家の中で“しっかり者の姉”として描かれ、家庭のバランスを保つ潤滑油的存在です。
その安定した演技力で、関谷家の“静かな熱量”を伝えてくれます。
高橋努(関谷篤三役)
物流会社の社長である関谷家の父を演じるのは、高橋努さん。
厳しくも情に厚い父親像を、昭和の男の背中で見せてくれます。
台詞の少なさと、視線ひとつで語る力強さに注目したいキャラクターです。
紺野まひる(関谷さつき役)
関谷家の母・さつきを演じるのは、温かな母性をたたえる紺野まひるさん。
昭和のお母さん像を丁寧に演じつつ、時代を超えて共感できる母のまなざしが印象的。
なつ美を見守る姿が、物語の根底にある“家族の温度”を支えています。
生瀬勝久(活動弁士役)
本作の語り部ともいえる活動弁士を演じるのは、生瀬勝久さん。
シリアスとコミカルの両面を使い分ける名優の語りが、作品全体のトーンと世界観を引き締める要となっています。
視聴者を昭和の時代に誘う“語りの魔法”を感じてください。
和久井映見(柴原郁子役)
瀧昌の育ての親である上司の妻・郁子を演じるのは和久井映見さん。
やわらかく包み込むような存在感で、“家族じゃないけど家族だった”関係性を体現。
彼女の立ち位置が、瀧昌の人物像をより立体的に見せてくれます。
『波うららかに、めおと日和』注目俳優の過去出演作
芳根京子の代表作と魅力
NHK朝ドラ『べっぴんさん』で主演を務めたことで一躍有名に。
その後も『海月姫』『真犯人フラグ』など話題作に多数出演し、清楚で感情表現に長けた演技に定評があります。
“ただ泣くだけじゃない”心の揺れを見せることができる女優として、ドラマの感情線を繊細に支えてきた存在です。
本田響矢の出演歴と注目ポイント
若手俳優の中でも、繊細な空気感と佇まいの美しさが際立つ存在。
『星屑リベンジャーズ』『私と夫と夫の彼氏』などで、“静かに燃える感情”を表現してきました。
本作では、沈黙が語る男の心を体現しており、その成熟した演技に注目が集まっています。
山本舞香、小関裕太ら実力派俳優の実績
山本舞香さんは『チア☆ダン』『今日から俺は!!』などでエネルギッシュな役柄を多数経験。
小関裕太さんは『恋がヘタでも生きてます』『来世ではちゃんとします』などで、“癒し系男子”の魅力を発揮しています。
それぞれが持つ個性を活かしながら、昭和という舞台で“現代の感覚”を溶け込ませている点が、キャスティングの妙と言えるでしょう。
昭和レトロな世界観と俳優陣の化学反応
本作が多くの視聴者の心を掴んでいる理由の一つが、“昭和11年”という時代設定にあります。
モダンな着物、打ち掛ける光と影、ガラス越しに揺れる影……そのすべてが、レトロで懐かしいのに、どこか新しいのです。
そんな時代背景に違和感なく溶け込むのが、今回の俳優陣たち。
“令和の顔”でありながら、昭和の空気を纏える役者たちが集まったからこそ、この作品の空気感が成立していると感じます。
なつ美と瀧昌のやり取り一つをとっても、すれ違いの切なさ、ふとした言葉に宿るぬくもりが、丁寧に描かれています。
そしてそれは、俳優同士の信頼関係や“間”の呼吸がなければ成立しないもの。
“セリフではなく空気で語る”という、いまどき珍しいドラマならではの美しさがここにあります。
放送情報と視聴方法
『波うららかに、めおと日和』は、2025年春ドラマの中でも注目の一本。
視聴に関する詳細は以下のとおりです。
放送局 | フジテレビ系列 |
放送日時 | 毎週木曜 22:00〜 |
初回放送日 | 2025年4月24日 |
原作 | 西香はち『波うららかに、めおと日和』(講談社) |
脚本 | 泉澤陽子 |
主題歌 | BE:FIRST『夢中』 |
見逃し配信は、TVerやFODでも視聴可能です。
好きなタイミングで、あの“間”の美しさに再び触れられるのはうれしいですね。
まとめ:『波うららかに、めおと日和』はキャストで観るドラマ
このドラマを観終えたあと、きっと心に残るのは、言葉にできなかった感情の数々。
そして、それをそっとすくい上げてくれるのが、俳優たちの存在なのだと思います。
それぞれのキャラクターが、“その時代を生きていた”かのように自然に存在し、
画面の向こうから、あなたの気持ちに寄り添ってくる。
そんなキャスト陣の繊細な演技が、この物語に確かな「真実味」と「やさしさ」を与えているのです。
“ドラマを観る”というよりも、“誰かの人生をそっとのぞく”ような感覚。
『波うららかに、めおと日和』は、キャストから観るべきドラマ。
ぜひ、あの一言の奥にある思いまで、感じ取ってみてください。
📝 運営者の考察
キャスト紹介って、ただ名前を並べるだけじゃもったいないと思うんです。このドラマのすごいところは、それぞれの俳優さんが“時代の空気”を自然にまとってて、「あ、ほんとにこの時代に生きてるんだな」って感じられること。昭和という舞台に現代の感覚を持ち込むことなく、でも視聴者の共感はきちんと拾う——そんな絶妙な演技を支えているのが、今回のキャスティングの妙。画面越しに流れてくるその空気感、ぜひ感じてほしいです。