韓国ドラマ『ニュー・トピア』出演者が語る裏話とは？

韓国ドラマ『ニュー・トピア』は、BLACKPINKのジスと実力派俳優パク・ジョンミンの共演が話題の話題作です。

本作では、ゾンビが現れたソウルで生き抜く若者たちの姿が描かれており、ジャンルとしても“ゾンコメ”という新たな試みに挑戦しています。

今回は、出演者たちのインタビューや制作の裏側に迫り、『ニュー・トピア』がどのように生まれたのか、そしてその魅力とは何なのかを深掘りしていきます。

ジス＆パク・ジョンミンが語る『ニュー・トピア』の撮影舞台裏

韓国ドラマ『ニュー・トピア』で主演を務めるのは、BLACKPINKのジスと俳優パク・ジョンミン。

全く異なるジャンルのフィールドで活躍してきた2人が、この作品で初共演し、極限状態のカップルを演じています。

ここでは、彼らが語った撮影の裏側や、お互いへの印象、そして『ニュー・トピア』という作品に懸けた想いについて紹介します。

頭を丸刈りに!? 恋人役ならではの驚きの撮影秘話

制作発表会で明かされたのが、ジスがパク・ジョンミンの頭を実際にバリカンで剃るシーン。

劇中で兵役中のジェユン（ジョンミン）が恋人ヨンジュ（ジス）に会う前、丸刈りになる場面があり、その撮影中の出来事が話題になりました。

ジスは「最初は戸惑いましたが、監督の『リアルさが欲しい』という言葉に納得して、真剣に剃りました」と話し、会場を笑いで包みました。

一方ジョンミンも「ジスの手つきが意外と上手で驚きました」とユーモアを交えつつ、そのシーンの重要性を強調。

2人の信頼関係があってこそ成立した印象的なカットだったことが伺えます。

初共演の印象と役作りのこだわり

ジスとジョンミンの共演は、本作が初めて。

ジスはジョンミンについて「繊細で感情表現が豊かな方。多くを学ばせていただきました」と語っており、現場での真摯な姿勢に感銘を受けたようです。

一方、ジョンミンは「K-POPアイドルというイメージ以上に、彼女の集中力と演技力に驚かされた」とコメント。

ジャンルがゾンビ＋恋愛という“ゾンコメ”である点もあり、演技のバランス感覚が特に求められたとのこと。

ジスは役作りのため、実際の避難訓練に参加したり、ゾンビ映画を多数視聴したと明かしており、「演じながら何度も自分がどう生き残るかを想像していました」と話しました。

撮影現場で生まれた本物の“ケミストリー”

撮影現場は、緊張感のあるシーンが多かったにもかかわらず、キャスト同士のやり取りは和気あいあいとした雰囲気だったようです。

特にジスとジョンミンは、劇中の恋人関係をより自然に見せるために、休憩中も役になりきって話すよう意識していたとのこと。

「セリフがない場面でも、目線や呼吸だけで通じ合える感覚がありました」

とジョンミンが語ったことからも、2人の間に築かれた信頼が伝わってきます。

演技を超えた“リアルな絆”が、『ニュー・トピア』のリアリティを高めていることは間違いありません。

役を超えた感情の交錯が、視聴者の胸に深く響く演技につながっているのです。

タン・ジュンサンが明かす“ツーテイク”の真相

『ニュー・トピア』では主演2人の恋愛模様だけでなく、脇を固める俳優陣の演技力も注目されています。

中でも、若手俳優タン・ジュンサンが演じるキャラクターの存在感は際立っており、彼が語った撮影裏話には思わず驚かされました。

ここでは、話題となった「ツーテイクシーン」の裏側や、彼の演技に対する姿勢、共演者との関係について詳しく紹介します。

リアルを追求した演出の裏側とは？

タン・ジュンサンが明かしたのは、“実質2回の撮影だけで使われた”重要なシーンの存在です。

彼はある緊迫した場面について「本当に2テイクだけで編集された」と語っており、視聴者からはそのリアルな緊張感に驚きの声が上がりました。

本作ではリテイクを最小限に抑える方針がとられており、現場の集中力と役者の力量が試されていることが分かります。

彼自身、「1回目で自分の感情がピークに達し、2回目では相手役との呼吸が完璧に合った」と述べ、演技と現場の空気感が融合した瞬間だったと振り返っています。

共演者とのケミストリーと現場の雰囲気

タン・ジュンサンはこれまでにも多くの作品に出演してきましたが、『ニュー・トピア』の現場について「今までで最も熱量のある現場の一つ」と評しています。

特に、主演のジスやジョンミンとの関係性については「最初は緊張していたが、2人の自然体の演技が自分をリラックスさせてくれた」とコメント。

また、撮影の合間には台本についてディスカッションする場も多く設けられており、演技に対する高い意識と情熱を感じたそうです。

役者同士の密なコミュニケーションが、“リアルな会話”を生んでいることが、作品のリアリティを高める大きな要素になっています。

“ツーテイク”の舞台裏にあるプロの意識

視聴者の多くが気付かないであろう“わずか2回でOK”が出た背景には、スタッフとキャストの綿密な準備があります。

ジュンサンは、「現場に入る前に何度も自宅でシミュレーションを繰り返し、現場では感情を解き放つように演じた」と話しています。

緻密なリハーサルと即興性が共存することで、名シーンが生まれているのです。

このような制作姿勢こそが、『ニュー・トピア』の持つ独特な緊張感とリアリズムを支えているのだと実感しました。

監督が語る“ゾンコメ”という新ジャンルへの挑戦

韓国ドラマ『ニュー・トピア』は、ゾンビが出現する終末世界を舞台にしながらも、ラブストーリーや青春要素、ユーモアが織り交ぜられた、いわゆる“ゾンコメ”作品です。

このジャンルの確立に挑戦したのが、映画『無垢なる証人』などで知られるユン・ソンヒョン監督。

彼の中で『ニュー・トピア』はどのように構想され、制作されていったのでしょうか。

ユーモアと童話的世界観のバランス

ユン・ソンヒョン監督は『ニュー・トピア』を語る中で、「ユーモラスで童話的なトーンを保ちつつ、サバイバルの緊張感も伝えることを意識した」と明かしています。

実際、劇中では命の危険に晒されながらも、日常的な会話や些細なやり取りが笑いを誘う場面も多く、見る人の心を絶妙に緩める構成になっています。

監督は「現代の若者が終末をどう生きるかを描きたかった」と語り、ゾンビという存在を恐怖の象徴としてだけでなく、“不確かな未来”のメタファーとして用いているようです。

これにより、単なるパニックものではなく、深みとメッセージ性を併せ持つ作品として評価されています。

ゾンビなのに温かい？新しい感動の形

『ニュー・トピア』の特筆すべき点は、ゾンビという設定にも関わらず、“温かさ”や“つながり”を感じられる描写が多いことです。

ユン監督は「恐怖の中にある人間性に焦点を当てたかった」と語っており、終末状況でも人と人が助け合う姿が丁寧に描かれています。

例えば、主人公ジェユンとヨンジュの再会を目指す描写は、「ゾンビがいる世界であっても、愛や信念は失われない」という監督の哲学そのもの。

ゾンビという存在が“絶望”であると同時に、“再生”や“変化”を象徴する役割も果たしており、その多層的な演出は視聴者の心を掴みます。

「ただのジャンル作品にとどまらず、“心で感じるゾンビドラマ”にしたかった」

という監督の言葉通り、本作は一見すると相反する要素を見事に融合させています。

新ジャンル“ゾンコメ”へのこだわりと展望

“ゾンコメ”というジャンルは韓国ドラマでも極めて珍しく、本作がその先駆け的存在になる可能性があります。

ユン監督は「韓国の社会問題や若者の孤独をゾンビの世界観に落とし込み、誰もが共感できる形にしたかった」と明かし、エンタメと社会的テーマの融合にも強いこだわりを持って制作したことが伺えます。

斬新な試みに挑んだことで、ジャンルの固定概念を超える作品として注目されているのです。

今後、『ニュー・トピア』をきっかけに“ゾンコメ”作品が増えていく可能性も高いと感じさせられる、完成度の高い演出でした。

メイキング映像から見えるチームワークの強さ

『ニュー・トピア』は、その完成度の高さから「韓国ドラマの新たな金字塔」とまで称されることがあります。

その裏には、キャストとスタッフの強いチームワークがあることが、メイキング映像からも明らかになっています。

今回は、Coupang Playが公式に公開した撮影の裏側から、現場の雰囲気や共演者同士の信頼関係について深掘りしていきます。

笑いと涙が詰まった撮影現場の裏側

メイキング映像には、シリアスなシーンの合間に見せるキャストの素顔が多数収録されています。

特に印象的なのは、ゾンビとの対決シーンで緊張感が漂う中、テイクの合間に笑い合うジスとパク・ジョンミンの様子です。

張り詰めたシーンほど、演者の自然な笑顔が印象的で、現場の雰囲気の良さが映像からも伝わります。

また、タン・ジュンサンが監督と動きの確認を繰り返しながら、シーンを丁寧に作り上げていく姿も映されており、「チーム全員で創る」という意識が一貫して感じられます。

スタッフが支えた細部へのこだわり

『ニュー・トピア』のクオリティを支えているのは、俳優だけでなく、照明・衣装・特殊メイクなど、裏方スタッフの緻密な仕事です。

ゾンビメイクはリアリティと不気味さを両立させるため、1人あたり3時間以上かけて施されており、制作チームは「視聴者が“本物”だと感じるよう細部に魂を込めた」と語っています。

照明チームも、夜間シーンでの“生き残る者と死者の境界線”を光と影で巧みに表現しており、演出の深みを支えています。

これらすべての要素が重なり合って、『ニュー・トピア』独自の世界観が形作られているのです。

“全員主役”の精神が生んだ一体感

ユン・ソンヒョン監督は撮影前に「このドラマには“主役”という概念はない。全員が物語の一部であり、観客の心に残る人物であるべきだ」とチームに伝えていたそうです。

その言葉通り、メイキング映像ではエキストラやスタントチームに対するキャストの感謝の言葉が随所に見られ、一体となって作品を完成させる空気が感じ取れます。

「ゾンビ役の方々が暑い中、何度も倒れるシーンを繰り返してくださったからこそ、緊迫感ある映像が完成した」

とジスが語っていたのも印象的です。

このような現場の敬意と協力が、『ニュー・トピア』をただの“話題作”ではなく、“記憶に残る作品”へと押し上げているのだと思います。

韓国ドラマ『ニュー・トピア』出演者インタビューと制作裏話のまとめ

『ニュー・トピア』は、ただのゾンビドラマではありません。

その裏には、俳優たちの本気の演技と、スタッフによる丹念な世界観の構築、そして“ゾンコメ”という新たなジャンルへの挑戦が詰まっています。

インタビューを通じて語られた言葉の数々からも、この作品がいかに熱意と愛情をもって作られたかが伝わってきました。

インタビューから伝わる“想い”と“挑戦”

ジスが語った「初めての本格演技挑戦」という言葉、ジョンミンの「現実と演技の境目が曖昧になる瞬間があった」という告白、ジュンサンの「限界に挑戦することで新しい自分に出会えた」という回想。

これらの言葉には、俳優としての成長と真剣な姿勢が込められています。

ユン・ソンヒョン監督の「ゾンビを通して人間らしさを描きたかった」という視点は、視聴者の心にも強く響くメッセージです。

『ニュー・トピア』は、視覚だけでなく感情にも訴えるドラマであることが、制作陣の発言からも明確です。

『ニュー・トピア』が描く新しい韓国ドラマの可能性

韓国ドラマ界は、すでに世界的な影響力を持つ存在になっていますが、『ニュー・トピア』はさらにその可能性を広げた作品だと感じます。

ゾンビ×恋愛×社会風刺×ユーモアという異色の組み合わせを成功させたことで、韓国ドラマのジャンルに新しい風が吹いたのは間違いありません。

また、作品を通じて描かれる「若者の孤独」「希望の再生」「繋がりの価値」といったテーマは、韓国だけでなく世界中の視聴者に共通する共感ポイントです。

「ジャンルの壁を壊し、感情の普遍性を描く」

そんな韓国ドラマの真価が、『ニュー・トピア』には詰まっています。

今後、同様のジャンルを取り入れた作品が増えていく中でも、この作品がひとつの基準となるでしょう。

視聴前でも後でも楽しめる、深く味わいたい一作

『ニュー・トピア』は、まだ見ていない方にもおすすめしたい一作です。

キャストの背景を知ってから見ると、より一層キャラクターに感情移入できるでしょう。

また、視聴後にメイキング映像やインタビューを振り返れば、「あの場面の裏にそんなドラマがあったのか！」という気づきもあります。

物語と現実が交差するような体験をもたらす本作は、エンタメとしても芸術作品としても完成度の高いドラマと言えるでしょう。

ぜひ、あなた自身の目で、『ニュー・トピア』という新しい世界を体験してみてください。